以下、月に一度発行する牧師室便り。一部補筆してupします。語調も今回はそのまま。
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雲が高く青い空に広がる季節です。特に前任地稚内よりも鱗雲が目にとまるような気がします。
気のせいでしょうか。北海道では入道雲の記憶の方が多いのです。
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2015年3月30日(月)、JR西大寺駅に妻と共に降り立ち、その1週前に地吹雪の稚内から送りだした日通のコンテナー引っ越し便を教会前で待ち受けた朝から半年です。あっという間とも言えるし、確かに6ヶ月とも思います。
牧師として33歳で歩み始めて、回り道、停滞、寄り道がしばしばあった私の歩みも、落ち着き処に導かれたようで感謝です。
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9月中旬、自ら希望してですが、遅めの夏休みを頂きました。
こどもの頃から自動車が大好きな私。
山口県の湯本温泉に妻と車で向かい一泊。以前、湯本温泉に泊まったときに、次はあそこへ何としても、と願っていた宿でした。
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明けて翌日、萩を経由してから九州に入りました。太宰府が隣にある福岡県筑紫野市には妻の実家があります。
久しぶりに義母にも会えてよかったです。少し体が小さくなったように見受けました。
一方私は「先生、貫禄が出た…」と腹を見ながら言われました。多分、義母は喜んで居るのです。60キロ台前半にまでガリガリに痩せてしまっていた頃も知っているからです。
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大分県は物心付く前から私が家族と過ごした故郷です。今回は高校の頃からの友人夫妻が暮らす日田市まで足を伸ばし泊めてもらいました。
まったく違う世界で地に足を付けてがんばる友の存在は掛け替えのないものです。
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西大寺を少し離れて過ごす時間は有意義でした。
あれこれを見つめ直すのにちょうどよい時間と距離で、岡山に備えられていた恵みが浮かび上がります。
帰り道、一路500キロ程の高速道路を飛ばし山陽インターを降りました。西大寺の町の灯りが見え始めるとほっとしたものです。やはり、住めば都なのでしょう。
休み明けの日曜日、「先生がおらんかった日曜日はやっぱり寂しかったよ」とのお声にも感謝でした。
背中のネジが巻き直されたのを感じた次第です。
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最近は妻に「岡山は雪が積もりませんからねぇ」というお声も掛かります。
神さまのご計画とは言え、九州育ちの私たちにとって北国の冬の厳しさは想像を超えていました。自然環境にも相当な緊張感をもって暮らしていたものです。その緊張は必要ないですよ、との配慮でしょう。
それでも、昨年の10月中旬頃は休暇を頂き、道南・洞爺湖に出掛け、湖畔の紅葉を堪能したことも得がたい経験でした。本当に美しかったのです。もう一度出掛けたいと心底思います。
さて、岡山近郊のモミジはどこがお勧めでしょう。
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少し悩んでいること。
10月12日(月・休)倉敷教会で行われる東中国教区伝道協議会での発題です。
「今後の教会、どうしたらいい?」という題で基調講演を頼まれたのです。
有難い事とは言え旭東教会の今後すら見通せない私です。「どうしたらえぇ」のでしょうか。
初物好きの教区なのでしょうか・・・・・。
ここは腹をくくるしかありません。7月5日(日)の就任式で、ながーい利尻昆布を片手に語った“こんぶ牧師"として、だし尽くす線で、準備を始めました。end