2015年9月23日(水) № 200 『 牧師館ラジオ事情 』
※記念すべき200号だと気付いた。我ながらよく続いたもの。さかのぼれば新潟に居た頃から始まっている。今号から、旭東教会の「週報コラム・窓」の加筆版はこちらにあげます。だいぶ自由に加筆できるかな。
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TVを持たない我が家はラジオを聴くことが多い。
これはTVを観ませんという主義というのではない。あの小さな携帯電話でサッカーのW杯の予選を観ていることも、たまーにある。
ただし、基本的にはTV抜きの生活。で、きょうの話題はラジオである。
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岡山はなのか、西大寺はなのか、意外に電波がうまく入らない。この辺りでは高層の部類のマンションが邪魔しているのだろうか。周波数のキャッチはデリケートだと思う。
デジタルのラジオではないので、あれこれ周波数を合わせるのだが、岡山は交通の要衝なのと同様に、各地の電波が飛び込んでくる。広島からの電波は今のところ届いていないが、香川県からも当然届く。
そして、時間帯によっては関西の放送を楽しむことが多い。というか、NHKラジオですら、岡山かと思って聴いていると、「大阪からお伝えします」となってしまう。
ある意味無意味なのだが、関西の道路情報が聞こえて来るのも気分転換になるから不思議だ。
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民放を聴いていると吉本の芸人さんも登場するし、今まで、名前も存在も知らなかった方の番組も楽しかったりする。
パーソナリティーの賜物が豊かなのは間違いない。
こちらの地元FM局の、誰の声を聴いてもさして変わらないように感じてしまう方たちと較べると気の毒だが、個の力が全く違う。
CMもユニークだ。直球的な広告も意外に多いし、え、こんな方がという好感度の高そうな俳優さんがCMのキャラクターとして登場するのも不思議でおかしい。
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夕飯の頃、一番リラックスするのはプロ野球だ。
北海道ではファイターズだったのがタイガースびいきになりつつある。あ、広島も決して嫌いではないことも申し添えないといけない。
黒田投手の登板は気になってしょうがない。
プロ3年目の藤波君の登場ともなれば応援の声が大きくなるのだが、肝心な時に弱い阪神にも惹(ひ)かれる。本当に阪神は不思議なチームだ。
かつて、牧会していた教会で文集を毎年出し続けていたのだが、あるご婦人の投稿が今でも忘れられない。
わたしのPC内を検索すると残っていたので、差し障りはなさそうなので抜粋してみた。名文だ、と今読んでも思う。絵が思い浮かぶのだ。
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・・・気がついたら夫の阪神タイガース熱に感染していた。今やタイガース戦がテレビで放映される日は、朝からテレビ放映に合わせて生活するようになっている。
放映が始まるまでに夕食を作り終え、時間になると同時に、テレビの前に陣取る。
夫の仕事の関係で、一緒に夕食をとれるのは日曜日だけだが、タイガースの試合を見ていると、ひとりの食事も寂しくない。
日曜日には、二人そろってタイガースの法被を着て食事をしながら、試合観戦をする。必要な時に使えるように、メガホンと応援バットも傍らに置いとく。7回戦裏の風船飛ばしを球場の観衆と共にしたくて、大阪に住んでいる娘に送ってもらった風船も欠かせない。時に、試合の感想を娘達と、メールで送りあう。
勝利試合の後に、「六甲下ろし」をテレビに映る応援団と一緒に歌い、ヒーローインタュー、監督インタビューを見るのも楽しみだ。その夜は、スポーツ番組を片端から見まくり、タイガースの戦いぶりに酔いしれる。
負けたときは、「今日は考えがあって、わざと負けたのだ」と慰めあう。
タイガースを、家族一丸となって愛する我が家には、夫婦・親子の会話が絶えることはない。試合、選手、監督、応援団、OB、タイガースグッズ、ホームページ・・・・と話はつきない。
阪神タイガースは、私達の生き甲斐・潤滑油。 ありがとう、阪神タイガース!
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阪神戦は大阪の朝日放送を聴いていることが多い。
1985年に日本一の監督になった吉田義男さんの解説はとりわけ心が和む。これは夫婦一致しての感じ方だ。
酸いも甘いも知り尽くした経験と80歳を超えられての円熟だろうか。語り口にあたたかさがあり教えられている。
あー、こんな方が牧師だったら相談に行きたいなぁ、と思わせるのだから。end