※少し前に記したもの。upする時間がなかった。
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ファミリー礼拝の説教「K子プロジェクト発信」の「K子」さんこと〈恭子姉〉を病室に訪ねた。
91歳の長老・K兄がiPadを取り出し、ホームページの写真を見せて下さったりして、旭東教会の夏祭りとも言える、ミニサマーフェスティバルの様子も伝わった。
『週報』をお渡しし、そろそろ失礼しようとした頃、恭子姉が言われた。「なんか〈うちの教会〉ていう感じが戻って来たなぁ」と。
うれしい言葉だった。
かつて無牧師状態になっていた教会に赴任した際、長年教会を支えて来られた当時50歳過ぎの男性が「○○君、うちの牧師って言う、この響きがいいなぁ。こう言えることが嬉しいなぁ」と仰ったことと重なる。
さて、家路に着こうとK兄と共に部屋を一歩ふみ出した時、思い掛けず奥のカーテン越しからか細い声。
「先生ありがとうございました。全部聴いていました」。
慌てて戻り、カーテン向こうに進み顔をのぞかせると耳の大きなダンボならぬ白髪の老婦人の姿。
少し前まで居られた、軽い認知症かなぁと思われた方とは違う。
夏の土曜日の夕べ、思いがけない余韻の残る力を頂いた。