2014年9月21日(日)№158 『 最北通信 牧師室便り(増補なしデス) 』
『 最北通信 稚内教会 牧師室便り』 2014年9月21日 №30
稚内に暮らし始めて3年。北海道から外に出ることがなかったことに気が付きました。親戚関連の挨拶も含め、今年の夏休みは8月31日の日曜日を挟んで、東京に出掛けることにしました。
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私が牧師になるために学んだのは日本聖書神学校という小さな森の中にある学校です。JR山手線の目白駅から歩いて10分程歩くと着きます。だいぶ前に礼拝堂が新しくなっていたのですが、足を踏み入れたことがないままでした。
ところが今回の訪問時、偶然、日本キリスト教団の出版局が主催していた「キリスト教音楽講習会」が開催されている時間に重なり、素晴らしいオルガンの音と賛美に触れて、心癒される時を過ごしました。
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失礼しようかなと思っていた所、以前からご挨拶したいと思っていた、西東京教区・吉祥寺教会の吉岡光人牧師を出版局の方から紹介されたことも幸いでした。
利尻昆布バザーのご案内を、と思っていた方なのですが、お出掛けのことが何回か重なりそのままになっていたのです。このチャンスを逃してはならないと思い、エイヤッと勇気を出してご挨拶。
すると思いがけない展開になりました。「吉祥寺教会自体ではバザーは行っていないのですが、よその教会のバザーの品物を買う形でバザーに協力していますよ。ぜひ、案内文を送って下さい」と仰るではありませんか。
なるほど、そういうバザーとの関わり方があるのかと、気づかされました。稚内に戻って、さっそくお便りを書きました。
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東京で過ごす夏休みの楽しみの一つは、教会関連の仲間たちだけでなく、古くからの友人たちとの再会がありました。
30日(金)はまず、高校時代の友人たち。8人程が集まった会は、赤坂見附というにぎやかな街でありました。
サラリーマンの仲間たちの中に、一人、18歳からプロゴルファーを目指し、ツアーには出ていませんがレッスンプロをしている良一君が居ました。「言ちゃんと俺とは兄弟だぜ」という言葉を聞いてビックリ。私は直ぐにわかりましたが、ノンクリスチャンの友人たちは??だったようです。
まだ洗礼は受けていないようでしたが、お父様の召天後、東京の下町・綾瀬の教会に通っているとのこと。「まだ一年だけど、教会に行くとさぁ、何か気持ちがいいんだよなぁ。食事も楽しいし」と話してくれました。
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何とか行きたいなぁと思っていた新宿の寄席・末廣亭には8月30日(土)の夕方、出掛けました。
普段の土曜日ですと礼拝に向けて緊張が高まり始めている時間帯です。しかしこの日は夏休みを謳歌。木戸銭・三千円は少し高いかなぁと思って入場。
でも、寄席から一歩踏み出す頃には大満足の夕べとなりました。落語協会の15代会長に就任したばかりの、柳亭市馬(りゅうていいちば)師匠が、昼の部のとりに登場。
その輝きと無駄のない噺と所作、惚れ惚れする着物の美しさに、寄席全体が引き込まれました。後で振り返って見ると、直前に登場していた奇術師・アサダ二世さんの、練りに練られた、とお見受けする“だらけた芸”と見事な程にセットだったことに気がついた次第です。
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8月31日(日)の夜は、渋谷・道玄坂という街に、大分県大分市のF中学の同期生たち11人が集いました。
卒業後40年近く顔を合わせていなかった友人たち。故郷大分にはもはや両親も居らず、帰るべき家もなくなった私にとっては、ただの友としての存在を越えて何かとてもホッとする輪をそこに見いだしました。
主婦の他、製菓、化粧品、電力、農学博士、弁護士など、それぞれの分野で一所懸命に生き、人生を謳歌している様子の彼ら彼女ら。私も頑張ろうという気持ちが生まれました。
サッカーばかりやっていた“もりげんが牧師!”というのが友人たちの一番の驚きだったかも知れません。「最近嬉しかったことを1分で話そう」と提案したところ、大いに盛り上がり、後日、「“もりげん君”が仕切ってくれて、今までにない濃い同期会となった。互いの近況がよくわかった」という声も届きました。
羽田から稚内行きの飛行機に乗り込む直前、『40代からの太らない体のつくり方』という本を購入。
秋からの伝道・牧会の日々を、節制しつつ、健康的に仕える第一歩をと思います。それにしても、今朝トイレでの息が白く感じたのは気のせいにせよ、秋は駈け足で進み始めました。
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ということで、今号はもろもろあり、補筆しておりません。もり