今日から夏休みを頂く。もう夏休みか。朝、漁師さんを訪ねてしまったけれど。
今年の夏休みは久しぶりに友人たちと会う予定もある。中学の同期生とも思いがけず再会することになった。
「げんちゃん、変わっちょらんのぅ」(おおいた弁)なのか、「おれ達も、やっぱ年取ったなぁ」なのか。
中学の頃、話をしたこともない人たちも幾人か居るので、いったい、どんな展開になるか、本当に楽しみだ。
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そんなことと少し関連もあるかも知れない話題を出発前に少し。
いつものように恥ずかしながらなのだが、実はわたし、ほぼ半年以上体重計に乗っていなかった。
ちゃんと体重を測った記憶があるのは、去年の10月中旬。北海道の牧師たちの年に一度の研修会の風呂場でのことだったと思う。
とすると、一年前ではないか。
妻は妻で、体重はどうでも良いと思っていたらしい。我が家の体重計。我が家の体重計、リビングルームの片隅でホコリをかぶること数ヶ月。
やがて妻はそーっと移動し、わたしには体重計がどこにあるのかも分からなくなっていた。
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今年の2月頃か。
牧師館から教会に向かうゆるやかな圧雪路で、わたしは思いっきりスッ転んだ。
バス通り越しに「ボクシセンセ-、大丈夫ですかぁー!」の声を幼稚園のスタッフから掛けられた。
「平気平気、大丈夫」
そう言って立ち上がったわたし。何のもんだいもないハズだった。
それのに、数日すると、膝が痛み始めた。そう、「サロメチール以上、整形外科未満」というようなタイトルでBlogを記したと思う。実は今でも痛む。
その頃から、歩くのがおっくうになり、厳冬期に散歩する根性なんてわたしにはこれっぽっちも無いので、家の中での運動も止めてしまっていた。
春になり夏を迎えて、少しは散歩することもあったけれど、運動のレベルにはならない。
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夏前。
衣替えで引っぱり出したスーツ。ズボンのホックを留め、ファスナーを引き上げるのに苦労した。背広のズボンがGパンのような感じでお尻に食い込んでくるじゃないか。
あまりにパンパン、我ながら可笑しくなった。
ところがである、確か一ヶ月と少し位前、何がそうさせたのかハッキリとはわからないが、家の中で出来る、有酸素運動であるステップ運動を再開することにした。
一日30分程、ひくーい階段程度の高さの足踏みをする。ただそれだけなのだが、それなりに汗もかく。
効き目があるといことは、以前も少し経験していた。
一ヶ月程、せっせと続けてみた。福岡大学の某先生が推奨する運動なのだ。
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2週ほど前、礼拝用のスーツのズボンをはいてみたら、何だか少しユルい。平日はjeansがほとんどなので、スーツは一週に一度なのだ。
さらにこの間の日曜日。ズボンがもう少しユルく感じた。
それだけじゃない。jeansのフィット感も少し変わってきた。
さらに更に、朝、目覚める前になんとなーく腹を撫でてみると、何だか、腹の盛り上がりが小さく感じるではないか。
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一昨日。
体重計を引っぱり出してもらった。
わたしは「ガッカリするのはイヤだなぁ」、という気持ちが強かったけれど、でもまぁ、自己管理のためにも、体重計に乗ることにした。
結果は、うーんと唸った。
ほんと、オレこんなに太っていたのか、という程のデジタル表示だった。既に大台を突破していた。プロスポーツ選手ならこれでちょうど良いくらいの重さである。
4年前の一番スリムというか病的に痩せてしまった時期に較べると17㎏も重いじゃないかよ。
いやぁ、このデブちんぶりは、吾ながら困ったものだと思う。
50を過ぎて、ガリガリしているよりも、少しふっくらしている方がよいこともあるとは思うけれど、これでは、イカンだろうと思うレベルで、日々を過ごしていたわけだ。
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関西在住の一つ年下の友人とのやり取りが一ヶ月前にあった。
彼はメタボ症候群を自覚し、食事は最初にキャベツを山盛り食べることにしている、と便りに記していた。夜9時以降は食べないそうだ。さらに、朝晩体重計に乗ること。適度な運動をするそうだ。
ただし、きつきつな生活では長続きしないので、出張中はその規則を外れて、ドンドン食べて飲むそうだ。
彼は以前、逆立ちをよくしていた男だったという。
ところが、体重が重くて手首に負担がかかり、しまいには手首を痛めてしまったそうだ。
それを読んだ時、わたしは妻に紹介して笑った。大笑いした。
が、笑い事じゃ無いよな。他人事ではないな、と思う。
だって、お米5㎏どころか、10㎏分くらい、ご苦労なことに抱えてかおぶってか、生きていたのだから。あんな重さのお米をいつも持って歩いたら、そりゃ腰も痛くなるし、体のきれも悪いにきまっている。
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この二週間、上に記した、牧師館と教会を結ぶ、転倒してしまった坂道にさしかかると、嘘いつわり無く、何か体が少し身軽に感じるのだ。
小走りしても、腹の揺れ方がちいさいというのか。
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肝機能検査を避けよう、避けようとする呑み助が世の中には居る。
あるいは血液検査前だけ断酒する方たちも数多く見て来た。
しょうがないよな、全くー、なんて思っていたけれど、わたしの「体重計を避けたい」という心と、ほとんど同じかも知れない。
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一昨日は、同じ年だけど牧師としては大先輩の方から、「実はさぁ、オレ、少し前に倒れたんだよ。軽い脳内出血をしていたらしく起き上がれなくて、急患で診てもらったら、集中治療室に運ばれてね。当座の処置で助かったけれど、これからは、塩分一日6㌘と言われてなぁ。これはさすがにきつい」と聞いた。
きのうは昨日で、「言さん、せっかく約束していた食事会、過労と先週の極暑の中での外回りなどが続き、体調が悪くて行けそうにない。血尿が出ている。申し訳ない」とこれまた、同じ年の友人からメールが入った。
いやー、やっぱり我々の年齢って、そろそろ様々な危険信号が出始めるのだなと気付かされる。
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今のわたしにで出来る健康管理。その第一歩は、体重計に乗ることかな。
ある先輩の奥さまが、稚内教会の昆布を注文してくれた。「両親が喜ぶんです」と言いながら。
そしてその奥さまから、驚きの言葉を聞いた。
「わたしの父、こんぶ水も飲んでいるからかしら、150歳まで生きるって言うんです。本当に元気でバリバリ仕事もするし・・・」と言うのだ。
初めは「馬鹿なことをいうお父ちゃん」と思った。
けれども、もしも、本当に150歳まで元気だったら(あと70年あるはず)、それって本当に楽しいことだな、と思った。
程ほどで神さまの元へ、と思うことがある。
しかし、150歳を目指しているお父さんの話を聞いて思った。元気で長生きは、まだ見ぬ時代に触れられる、見とどけられる、ということになる。
少し、考えて見ようかなあ。元気に長生きを。
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今から夏休み。
キリスト教の世界ではない所で生きている仲間たちや人生の先輩方とも会えそうなので、とても楽しみだ。
仲間たちの言葉に触れ、顔を見て、元気をもらいたいと思う。あるいは、何かを少しは届けられるかな。
おいしいものの誘惑もほぼ確実にありそう。
ここは、何とか腹8部目に抑えて頑張らなきゃいけない、と思う。end