2014年2月15(土)№115  『 新宿ゴールデン街と花園神社に一番近い教会 』

 

20代の半ばごろ、新宿のゴールデン街に近い花園神社に通っていたことがある。

 

唐十郎さんが主催する《情況劇場》という劇団のシンボル、紅テントでの公演が行われていたからだ。

 

紅テントによる公演。それはまさにサーカスや芝居小屋を思わせるものであり、狭いせまい畳みのしかれた空間に、若者たちが身を寄せ合って小さくなってしゃがみ込み、唐ワールドに没頭していた頃が懐かしい。

 

****************

 

わたしが通っていた頃には、既に劇団を離れていたのだけど、根津甚八、小林薫も情況劇場を通って育った人たちだ。

 

唐十郎さん本人や、当時の妻である李礼仙さんほか、怪優とも言える人々の舞台は、刺激に満ちていた。

 

寺山修司率いる天井桟敷も凄いと思ったけれど、末期しか知らないので比較しにくい。

 

それにしても、演じる場所が野外ということだけでも、唐十郎率いる情況劇場がなそうとしていたことは、演劇の世界や社会を挑発し続ける存在だったと思う。

 

****************

 

そんなゴールデン街や花園の神社が隣接する地域ので開拓伝道されている牧師が居られる。というか、その働きに共鳴する信徒の方々も当然居られるはずだから、N先生の働きだけで存在しているのではない。

 

教会は、日本キリスト教団新宿コミュニティー教会。

ホームページはURL:http://sccmission.net/ だ。

 

牧会されているN先生は神学校の同窓生で、本当に頭が下がる働きをなさっているなぁ、とかねてから思ってて居た。

 

****************

 

メルマガの老舗のひとつ、【まぐまぐ】で、何かの折りにメルマガを発行しておられことに気づき、無料購入をしている。

 

【まぐまぐ】にログインし、「Yockey牧師からのメッセージ 」・「新宿コミュニティー教会 日曜日の礼拝メッセージから」・「新宿コミュニティー教会」のいずれかで見つかるのではと思う。

 

じっくり読める日ばかりではないが、昨日届いたメルマガ、わたしは感動した。

 

****************

 

メルマガのメッセージ。クリスマスの時のものだった。

 

一読した時は読み落としていたけれど、あらためて読み直して見ると、最初に記されていたのは祈りだと知った。

 

新宿のコンテキスト・状況・文脈の中で生まれた祈りは、普遍的な力を持つことに気づく。

 

****************

 

以下しばし引用。

 

祈り】
・・・愛する者を失った人々、悲しみのどん底に置かれている人々、苦しみと戦っている人々、HIV-AIDSをはじめ病や怪我のために絶望のふちにある人々、虐待を受ける子どもたち、不登校の子どもたち、この国に平和をそして希望を求めて来たはずなのに、かえって苦しみの只中に置かれてしまった滞日外国人の人々、今夜食べる物にもありつけないでいるホームレスの人々、また、新宿2丁目のセクシュアル・マイノリティーや歌舞伎町や大久保の在日外国人をはじめ不当な差別のために生きる力をなくしている人々、 私たちの教会を一歩出てみると、この新宿の街にもさまざまな人々がひしめいています。

 

クリスマスの祭りどころではない人々が実にたくさんいます。この現実の中で、私たちはここに集まって参りました。

 

私たちの内にも、このような痛みや苦しみを抱えています。また私たちは自分のみじめさを、そして弱さを良く知っています。私たち自身の心の中に暗闇があります。

 

しかし、今夜、私たちは嘆くためにここに来たのではありません。喜びを歌うために来たのです。どうか神さま、あなたが私たちにそして世界のひとりひとりに漏れなく注いでくださる愛を、心を開いて受け止めることができますように。そして私たちがあなたから降り注がれる愛を一身に受け、あたたかな気持ちを抱いて家路につくことができますように。そして私たちのその心を他者に向けて、愛することができますように。

 

 「神は私たちとともにおられる」との天使の言葉を心に刻み、私たちは決してひとりではないのだという思いを確信へと至らしめてください。私たちの主イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

 

****************

 

続いて【メッセージ】からの引用

 

個人的なことを申して恐縮ですが、私は明日このキリストを信じて洗礼を受け、クリスチャンになって30年になります。

 

30年前に活躍していた大衆伝道者の本田弘慈牧師は「イエスさまを信じたら、電信柱に花が咲き、死んだ魚が踊りだす」と言ってメッセージをしていました。電信柱にいのちはありませんから花が咲くことはないでしょう。

 

 死んだ魚は腐って行く一方ですから踊りだすことはないでしょう。けれども、電信柱のように寂しく立ち尽くしている人がいたなら、キリストはその人に花を咲かせるような力を与えてくれるでしょう。死んだ魚のようにくさっている人がいたならば踊りだすような力をキリストは与えてくださいます。

 

どうぞこのイエス・キリストと今夜ここから新しい一歩を踏み出してください。そこには必ず神さまが祝福してくださる人生が待っていることでしょう。

 

今夜ここからキリストの愛をいただいて、それを私たちの新しい希望にしましょう。そしてこの教会を扉を出て、その愛を必要としている人のところに運びましょう。祝福がありますように。

 

引用 おしまい

 

****************

 

でもって、以下は、感動したわたしからの応答。

 

同窓生の森 言一郎(もり げんいちろう)です。北海教区 最北の町、稚内教会で働いています。メルマガを登録して、数ヶ月。じっくり読める日ばかりではないですが、 先ほど、クリスマスメッセージを読ませて頂きました。よかったです・・・・。

 

新宿のど真ん中でのお働き、引き続きふんばってください。

 

僕は、20代の頃、花園神社での唐十郎さんの情況劇場とか、紀伊國屋ホールでの芝居など、時々、やって来ていました。献身前なので、何かを探していたのだと思います。では失礼します。

 

****************

 

続いて、N先生の返信。

 

今朝のクリスマスメッセージについては、ほかの読者からも反応がありまして嬉しく思っています。毎年イブ礼拝には新来会者が来るので、・・・私が「感動」したことをそのまま伝えました。

 

新宿で10年開拓してきまして、思うように宣教が進みませんでしたが、試行錯誤しています。

 

花園神社からもとても近いです。毎年、お祭りの日が日曜日で、礼拝中に神輿が教会前を通るので、説教の声を大きくしなければなりません!

 

またいつかお目にかかれますように願っています。稚内教会と先生のお働きが祝されますように祈っております。

 

****************

 

東京新宿の片隅で礼拝を捧げ、福音を宣べ伝える同窓生の存在。

 

嬉しいなぁと思う。

 

あらためて返信した。

 

****************

 

Nさま

 

丁寧な返信 恐縮です。・・・メルマガのメッセージ。また、読み直してみたいと思います。本多弘慈先生のものまであたられているとは、N先生の幅広い学びにびっくり。どれもよい話でした。

 

僕も学んで いつか 語れるようになりたいなと思います。

 

稚内、道北という場所は、新宿とかけ離れているようでありながら、根っこでは何もかわらないのだろうな、と思います。いつかお目にかかりましょう。

 

****************

 

春が恋しいと思っていた日だったが、心地よい風を感じた一日だった。力を、勇気を頂いた。

 

神さま、感謝します。N先生、ありがとうend

 

****************

 

※参考までに【新宿ゴールデン街(しんじゅくゴールデンがい)】について 『Wikipedia・ウィキペディア』より


新宿ゴールデン街(しんじゅくゴールデンがい)は、東京都新宿区歌舞伎町一丁目にある飲食店街。花園神社と隣接し、第二次世界大戦後に建てられた木造長屋建ての店舗が狭い路地をはさんでマッチ箱のように並んでいる。映画・演劇関係者や作家、ジャーナリストが多く集まる街としても知られている。

 

新宿ゴールデン街 もともとは新宿駅東口にあった闇市(和田組マーケット)が起こりである。1950年ごろ東京都が駅前の闇市を撤去した際の替地として当時都電沿いの土地であった場所に移転してきた(都電の跡が現在、四季の道という遊歩道)。当時は繁華街から離れた場所であり、ほとんどの店が飲食店の名目で赤線まがいの営業をしていた。風俗営業法の許可を取らないもぐり営業のため、俗称で青線と呼ばれた。歌舞伎町付近にはこれ以外にも青線が集まっており、都内でも有数の売春街であった。

 

売春防止法施行(1958年)の後は飲み屋が密集する「ゴールデン街」と名を変えた。この街の店は、文壇バー、ゲイバー(特に女装バー)、ボッタクリバーの3つに分類できるとも言われた。店内は3坪または4.5坪と狭く、カウンターに数人並ぶと満席になる。

 

文壇バーには、作家やジャーナリスト、編集者らが集まり、(全共闘世代などが)熱い議論や喧嘩を繰り広げる場所でもあり、佐木隆三や中上健次などが常連として知られた。バーが営業を始める時刻以降に行けば、誰かしら著名ライターに逢える地域でもある。また映画監督や劇団の演出家、男優、女優、モデルなどにも常連客が多かった。

 

バブル経済の最盛期には地上げ屋に狙われ、放火事件などもあったが、この街に愛着を持つ者も多く、現在でも1950年代の雰囲気を残す場所として続いている。

 

*長くなりました endであります(*'-')ノ~

◆【 (日記以外の)新着 おしらせ 】

1)写真館に最近ものをすこし ^^♪16.5.30

 

2)「ブログ選集・PDF版」の部屋です

○『我 ステテコを愛す』(14.7.31)

○『「きょう一日元気で歩みます」とあった』(14.6.23)

○『美穂さん』(14.6.1)

○『我が師のアスケーゼ』(14.5.31)

 

◇最近のBlogは以下をClick!

mori-gen.jimdofree.com Blog Feed

2016年6月6日(月) 『 〈新〉 森牧師の部屋へ引っ越します 』 (月, 06 6月 2016)
>> 続きを読む

2016年5月28日(土) NO.225 『 〈前夜の祈り〉  beginner's 』 (Mon, 30 May 2016)
>> 続きを読む

2016年5月10日(火) NO.224 『 2016年5月号 増補版 旭東教会牧師室便り 』 (Tue, 10 May 2016)
>> 続きを読む

2016年5月3日(火) NO.223 『 間違いでも嬉しい!』 (Tue, 03 May 2016)
>> 続きを読む

2016年4月25日(月) NO.222 『 《 very good 》 でしたね 』 (Mon, 25 Apr 2016)
>> 続きを読む

2016年4月4日(月) NO.221 『 増補版 牧師室便り 11号 ~ 赴任して一年経った~ 』 (Mon, 04 Apr 2016)
>> 続きを読む

2016年3月19日(土) NO.220 『 木曜日 深夜2時まで頑張って 』 (Sat, 19 Mar 2016)
>> 続きを読む

2016年3月6日(日) NO.219 『 増補版 牧師室便り 10号 』 (Sun, 06 Mar 2016)
>> 続きを読む

2016年2月23日(火) № 218 『 ごろんゴロンと 五角形で行こう 』 (Tue, 23 Feb 2016)
>> 続きを読む

2016年2月9日(火) № 217 『 増補版 旭東教会 牧師室便り 9号 』 (Tue, 09 Feb 2016)
>> 続きを読む