2014年1月12(日)№106 『 偏頭痛がしない 日曜の夜のヒミツ 』

 

きょうは、礼拝を穏やかに終わり、集会室で《お抹茶》を楽しむときを過ごした。

 

いつもの教会のティータイムとは違う時間だった。Nさんがふとしたことから、準備してくださった。

 

《お抹茶》に触れて、いいなと思うことが幾つもあったのだが、何年か前に、新潟県の豪雪地帯に暮らす友の家=牧師館を妻と共に訪ねたときのことを思い出した。

 

そのとき彼は、中国茶を煎れてもてなしてくれたのだった。

 

専用の茶器もいろいろあるようで、最近手にしたというグッズも使いながら、あれこれと説明もしてくれた。彼はどこかに出張に出かけると、専門店を訪ね、香り高いというのか、彼の味覚に合う茶葉を求めて歩いているらしい。

 

そもそも、彼にとっては、そうやってブラブラとすることが、重要なリフレッシュタイムということなのだろう。少し照れながら話す彼の中国茶の世界にまつわるうん蓄に耳を傾けながら楽しんだのだが、それもまた、心地よい時間だった。

 

その中国茶のもてなしを受けた時に感じた心地よさが、今日のお抹茶のもてなしの時間にもあったのだ。

 

わたしはただ、そこに居ただけなのに。

 

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お茶を愉しむ。

 

稚内にやってくる前、福岡で暮らしていたのだが、北九州に本拠地を置くFM局の人気男性パーソナリティーのTさんが、意外に感じることを口にしていたのが頭に残っている。

 

裏千家か表なのか、よくわからないけれど、例えば「明日はお茶のお師匠さんに会いに行く」というようなことを放送中に年に何回か口にしていた。

 

何が楽しいのだろうか。

 

どうしてこの人が?

 

そんな感じでラジオを聞き流していた。

 

彼は物真似もうまく、芸達者で、声も抜群にイイ。機転も利くし、ニュースも読める。ちょっと古めのヨーロッパ車に乗る所も相通ずるところがあって好きだった。生きている世界はまったく違うけれど、なーんか、気になる人だったのだ。

 

そして「茶道」のことがずっと頭から離れなかったが、今日、少しその答えが見えたような気がする。

 

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珈琲を煎れるのがわたしは好きで、毎晩、日中、誰かが煎れてくれた珈琲をがぶがぶと飲んだりしない限りは、自分でドリップする。機械任せではない。

 

お湯を沸かす。お湯のグラグラ具合で、だいたい90度に近くなったか、超えたかはわかるけれど、念のために温度計も使う。人の感というか経験値は以外に当てにならないことがある。季節によっても冷め方は随分違うし。

 

一回一回豆を挽けば更においしいことは十分承知している。けれど、そこまでは凝らない。時間もないし、疲れた体にはその数分がつらいこともある。

 

器もお気に入りを用意し、当然温める。

 

豆の分量を量り、残りの豆を適当にミックスしてブレンドすることもある。

 

豆を蒸らす30秒を待ち、ゆっくりと「のノ字」を書くように、専用のポット、つまり、先の細ーーーいやかんでゆっくりとお湯を注ぐ。豆が膨らみ始めると嬉しい。細やかな泡が出てくると更に嬉しい。豆の山が崩れないと自己採点はうんと上がる。

 

ただし、味とぴたりと一致しないことがあるのがまた奥深い。

 

誰かに見せるわけではないけれど、確かに、珈琲を煎れるあの台所のカウンターに立つ時間は、わたしにとって数分間だけど異空間なのだ。

 

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今日のお抹茶の時間。

 

そこには心地よい空気があった。自分で点てた、というわけではないけれど、四国讃岐は干菓子の名産地らしく、お味も上等。

 

何より、自分はそういう時間も欲していたことを知った。

 

誰かの話を聴くときも、お茶を煎れる時間があるのと無いのとでは、随分違うとは以前から自覚していたけれど、もう少し大事にしたいものだ。

 

日曜日の夜は、偏頭痛がすることが多いのに、今日はしない。

 

なぜかな。

 

お抹茶のあの時間が効いているのか。ほかにも理由はありそうだが・・・end

 

 

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