2013年09月17日(火)№78 『 「respect」と「story」 』

 

9月15日(日)、主日礼拝を終えたあと、新鮮な秋鮭が入っている石狩汁を堪能。本当においしいと思った。


実はわたし、鮭は20年位前から苦手な魚のひとつになっていたのだが、稚内に来てから違う気持ちを持てるようになってきた。お料理上手のご婦人の腕が冴える。ただし、妻は、「わたしは、こんなの、デキンケン」と言う。


昆布の袋詰め作業を始めた仲間たちを残し、道北地区委員会と牧師会が開かれる名寄に車で向かった。


稚内を快調に抜けて豊富から幌延を結ぶ自動車専用道を、Formula One のdriverになった気分で走ったところまではよかった。ところが落とし穴が待っていた。いよいよ一般道が始まるというT字路を左折。さあ、急がなきゃと思っていところ、後ろから、白黒の車が追いかけて来る。


「6・7・2・7の車 左に寄りなさい」だと。


20年以上無事故無違反でゴールド免許だったのに、とうとう返上。一時停止の仕方がまずかったらしく、7000円の罰金と減点2点とのこと。

 

やれやれだが、妻が言うように、人をはねてしまったというような交通事故でなくてよかった、と考えた方がよさそうだ。

 

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16時からの地区委員会に、幌延の駐在さんとの、親しく緊密なお交わりの時間分遅れてしまった。

 

地区委員会は有意義で元気付けられることの多い時間だった。

 

19時半に終了後、牧師会が始まる。夕食は、興部伝道所の伊藤牧師の手製チキンカレー。これは個人的にはすっごくおいしいカレーの部類に入ると思った。惜しいことに無洗米の水加減を誤ったとのことで、インドのお米?かと思うくらい固かった。

 

あっ、カレーだからよかったかな。

 

スープは、カブのポタージュ。これまた珍しいもの。お味は想像に任せます。気ままフォトに写真は写っておりますp(^_^)q

 

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今回の牧師会、カナダ合同教会の女性牧師、べヴ・ブレィジャーさんがおいでになって語らいの時を持つことが出来た。ロバート・ウィットマー先生が名寄に居られることもあり、道北での交流においでになったのだった。


夕飯の前後、道北地区の牧師たちが色々な質問をあれこれすると、ベブさんはどの質問にも、簡潔だけれど明解に答えて下さった。


士別教会の難波真実牧師がこういう質問をした。因みに、難波牧師はこの時間、一生懸命に質問係になって口を開いてくれていた。アリガト。


「自分よりもかなり年上の方たちと向き合う時に、どんなことを大切にしていますか?」と。


ベブさんが少し思い巡らした後に口にされたのは「respect」と「storyを聴く」ということだった。


これまでの自分自身の経験から考えてみると、確かにこれは本当に鍵になる事柄だと思う。年長の方に対する〈尊敬〉の思い。実にその通りで、これまでも無意識のうちには心掛けていたのかも知れないけれど、これをハッキリと言葉にして確認出来たことは本当に有り難かった。

 

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もう一つが「storyを聴く」という言葉だった。

 

こちらはさらにそうだなぁ、と実感した。つまり、人生の歩みをご自身に物語って頂くということだ。ベブさんも言われていたが、何年も掛かることがあるのが本当の所だろう。


それが出来るようになる寄り添い方をどのようにすれば出来るのか。簡単ではないし、一つだけの方法というか道があるわけではない。


年長者との関わりという問題ではなく、実のところ、これは年下の方であろうと同じで、全ての人と共に歩むための、本質的な課題になることを思い直した。


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ベブさんはベジタリアンとのこと。日頃接している方で、そのように明確に表明している方はわたしの周囲には居られなかったので、その関連のことも、聞いていて新鮮だった。


ロバート・ウィットマー先生によれば、名寄のスーパーでもお店の中に入ると、野菜売場の特に「carrot・人参」を、幾袋も買って帰っていたそうだ。


ご自身の教会でも昼ご飯は人参らしい。油系のものは一切口にしないそうで、唯一、蛋白質も、ゆで卵位は口にされるものの、炭水化物も食べないという徹底ぶりとのこと。


そんなベブさんに、売り込むつもりでお見せしたのではないのだが、稚内教会の〈利尻昆布バザー〉の品物を見て頂いた。

 

すると、すごく関心を持ってくれて、すぐさま4つ購入して下さった。お土産としても軽いし、彼女の生き方からすると、ピッタリのものなのだろう。偶然とはいえよかった。

 

わたしが昆布をもってウロウロすると、拡販セールするの意図はなくても、仲間からはチャチャが入るが・・・。


差し出されたのは2千円札。2千円札をわたしの財布に入れたのは、生まれてこの方初めてだった。幾枚も持っておられたから、銀行は旅行者に2千円札で両替することが多いのかも知れない。


それにしても、果たして、彼女は利尻昆布をカナダでどのような料理にするのかなぁ?コンビニのだろうか〈おでん〉を口にされたそうなので、カナダ風おでんに入れられるか。それとも、軽く焼いてそのまま食べるのかなぁ。


ちょうど、デジカメを持っていたので、教会の写真、そして利尻昆布にまつわる漁師さんの現場の様子も写真で見てもらうことが出来た。


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二日目の午前は、葬儀についての学びをして、これもまた久しぶりに頭のリセットができて良かった。


今回もまた、楽しく豊かな地区委員会・牧師会の時を過ごせて感謝のひと言に尽きる。神さまありがとうございます。end

 

 

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