2013年09月13日(金)№77 『 “松任谷正隆”の言葉に安心 』


自動車が好きだ。

 

小学校4年生の頃、だとすると昭和45年・1970年頃だろうか。『世界の名車 100台』のような題名の本を買ってもらった(ようだ)。

 

シャーロック・ホームズや怪盗ルパンの本もあった。が、それは恐がりのわたしには、思い出すと眠れなくなるような気がした部分があって、おもしろくても、何度も読み直すというようなことはなかった。

 

それに比べると、ジャガーを始め、当時の名車が紹介されていた『世界の名車 100台』は、安心・安全な本だった。

 

車を運転できなかった父の子どもとしては、自動車は最大の夢の世界でありつつ、必ず実現できそうな世界だったので、何度読み直しても飽きることはなく、今でもその本がどこかにあるのなら、手にして読み直したい本のベストOneでは、と思う。

 

離れ小島にひとり放り出されたら、聖書ではなく『世界の名車 100台』をお願いしますと言いそうだ。誰かに叱られるかしら。

 

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で、今日は本の話題は〈自動車〉か、というとさにあらず。

 

〈音感〉の話を短く。

 

タイトルの松任谷正隆さん。ご存知、荒井由実・松任谷由実さんのパートナーで、音楽プロデューサーというのだろうか。あの人である。

 

彼はその世界では有名は車大好き人間で、カーオブザイヤーの選考委員のような役を既に長年して来られたような人だ。テレビ朝日系統で、CGTVという番組を担当しておられると思う。

 

自動車の月刊誌に『CAR GRAPHIC』というのがある。

 

たぶん、車の雑紙では老舗の部類で、格調高い内容も含まれていると思う。海外からの定期的なリポートなどもあってよいのだが、わたしとしては毎月購入するのは少し躊躇する値段なので、関心のある特集号だけは購入。それ以外は、立ち読みで済ませてしまう。

 

何回続いているのか、通し番号はないからハッキリと分からないが、ズーッと昔からの松任谷氏の〈column・コラム〉がある。2013年9月号に、ほーっと思うことがあった。

 

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彼はわたしよりたぶん5歳位は年上なのかなと思うが、10数年前から〈絶対音感〉なるものが狂い始めていることに気が付いて、相当なショックを受けたと記しているのだ。

 

松任谷由美さんのコンサートのキーボード担当の人が急病で倒れた折、ピンチヒッターでステージのリハーサルで、自信満々にキーボードを弾いた時に、完全に半音違っていたそうだ。

 

その場では取り繕って「あははは、ごめんごめん」と笑ったものの、その後のことはほとんど覚えていないとある。

 

松任谷氏は、「神さまにもう音楽はやめなさい」と言われた気分だったという。

 

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わたしは音楽家でもないので、そういう類いのことで真剣に悩むことはないが、最近、繰り返して「あれっ」と思うことが続いていた。

 

保育園の先生方が礼拝の讃美歌の奏楽を担当されるとき、多くの場合、彼女たちが一度も歌ったことがない曲を奏楽する、ということになる。それで、礼拝前50分とか、あるいは木曜日とかに、奏楽の練習に合わせて、こういう曲だよ、とお互いのために礼拝堂で歌うことがある。

 

それはそれで、楽しい時間なのだが、音に合わせる前に「これくらいのスピードでねーっ」と言って、先にアカペラで一度歌うことが多い。

 

そして、「それじゃ、今度は、〈さん、ハイ〉で歌うからね」と伝えて歌い始めると、ほぼ確実に、自分がイメージしていた音と違う音がオルガンから聞こえて来るというか、ずれているのだ。

 

半音か一音というのか知らないけれど・・・。

 

音感に自信があるとか思ったことはなかったけれど、それが毎回続くと何かを感じざるを得ない。「おれ、ズレてるなぁ」「音痴か?」等々。いや、歳なのかと思ったりもする。

 

これってどうなのよ。

 

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プロのミュージシャンがそういうことをオープンに記してくれて、しかも、なぜか、車のネタに困ったのか、自動車専門誌に記していたので、おやおやと思いつつ読んだ。少し嬉しかった。

 

神さまに「もう音楽はやめなさい」ではなく、「もう牧師はやめなさい」と言われた、と感じる瞬間が誰にも来るのか。それに気付かないまま過ごすのか。

 

最近、札幌の紀伊國屋で座り読みをした、牧師にまつわる近刊に(高くて買う気をそがれてしまった)、わたしの信頼する引退牧師のW先生のページがあった。

 

W先生、謙虚にご自身のことを開示しつつ、最近、牧師の引退のタイミングが遅いことが多いのでは、という意味の事を記されていたと思う。

 

53歳に間もなくなるわたし。あと20年間は、牧師として仕えていきたいものだと思う。それから先は、個人差が大いにある年齢だろう。

 

絶対音感の話から妙な所にたどり着きました。やれやれ。今日はこの辺で。end

 

 

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