入院先の病院でPCとインターネット利用出来る環境があったので、退院間近の暇に任せて「Blog修行」しています。以下、④までは確実に入院先での修行結果です(笑)
まずはご報告。1年間と数ヶ月来の課題だった「痔瘻(じろう、穴痔とも言うらしい)」の手術を無事に終えた。送りだしてくださった教会の方々にまずは感謝である。
わたしの場合、とあるご婦人のお声がけで札幌の肛門科専門病院にお世話になったが、遠路はるばるではあるけれど、札幌まで上って来て大正解だったというのが実感だ。
それにしても、全国的にも知られる某大病院の若手のドクターから1年前に「手術をすると40日間は清潔にするための入院が必要なんですよー」と真顔で言われていたのがまるで嘘のように、というか嘘でしたが、入院からまる7日間で退院。我が家に無事帰還予定である。
入院した翌日の午後1時に手術室へ。1時間半で部屋に戻ってきたが、手術室には同じ時刻に3人が運ばれてきて同時に手術を進めるという、超効率的な手術方法をお世話になっている病院では編み出していて驚いた。
カーテン越しに、隣と、さらにその隣から「はい力を抜いてー」「これ痛いですかぁ?」「麻酔ちょっと増やしますねぇ」「はい、お願いします」等、まる聞こえである。やがて傍らから何かを焼き切る臭いもしたりするのだった。レザーメスですなきっと。
手術を担当するドクターは一人。他の先生方4名だと思うがクリニックで診察の模様。
やっぱり経営的にも成り立たせていかなければならないこともあって、行き着いたという所もあるのかも知れない。ある方と手術室のことを話していたところ、最後にポソリと「歯医者さんと同じですねぇ」と言われて、わたしもすべてを納得した。3人一緒に手術室、という方法は、めくじらを立てるようなことではなく、いろいろな意味で合理的な手術方法なのだと思う。
※注 後日、妻が調べて納得。痔の手術はかなり保険点数がかなり低いそうです。つまりお金に結び付かないものなのです。
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さて、入院先の談話スペースには『読売新聞』が2010年4月4日付けの【暮らし欄】に掲載した全国肛門科治療手術件数の一覧が貼り出されていた。
もちろんそれはお世話になった病院の自信の表れである。北から南に並んでいるので、北海道でトップに君臨すれば一見すると日本一である。実際ほぼそうだと言ってよいのだが。
余談ながら、まるで毎年発行される『日本基督教団 年鑑』の稚内教会のようでもある。日本基督教団で最北の稚内教会は、何があろうと、常に“いちばん”最初に記され続けています。おほほ。
一覧を見ていて痔の手術について素人にもすぐ分かることがある。痔に限っては、大学病院とかいわゆる著名な総合病院でも、箸にも棒にもかからないということ。痔はとにかく専門医。それもドクターが複数いるところが、当然ながら、手術件数が段違いに多い。
やはり、たくさんのじぬしのお尻を診てきた病院は、それだけの自信と積み重ねのノウハウがあるのですだろうなぁ。
※注 痔は日本で圧倒的に多い病気とのこと。つまり、お世話になった病院は世界一と考えてよいと思う。看護師長さんのお話によると、開院以来、手術の失敗はなしとのこと。
入院されている方の様子から見ると、院内の男性と女性の割合は半々。しかも、うら若きお嬢さんが幾人も居られたし、青年と見える方々も多数。なぜか高齢の方はあまり見掛けない。
診察のための待合室で顔を合わせるのは、娘さんのみならず女性は恥ずかしいと思われるかも知れない。一つ屋根の下に居てみんなが手術をする際に知り合うと、もうそんなことは何とも思わない(と確信する)。お尻を出して看護師さんに何十回としているうちに、顔が見えない分、羞じらいはほぼ皆無になります(オヤジ世代だけか?)。
形は違っても、思いがけぬ財産を神から賜った“じぬし”同士である。当然、看護師さんたちもその道のSpecialist。実際、その仕事ぶりは見事。肛門科は、やっぱり男性看護師さんは基本的にはNGだろう。皆さんそれはそれは見事な仕事ぶりでした。
あのちいさな一件を除けば。続く
追伸 退院後思いますが、ま、思わせぶりに記した「あのちいさな一件」は、本当に小さなことです。努力に努力を積み重ねてこられた病院 Staffの尽力は、至る所に感じられますので、関連記事を、是非ともお読み下さい。結論は“世界に誇れる病院っでした”であります。