慣れとはおそろしいものだと思う。
稚内の季候にいつの間にか順応というかどっぷり浸ってしまって、33℃を超えるような猛暑の感覚をほぼ完全に忘れそうになっている。福岡で暮らして居たとき、朝方、陽射しの強さに目を覚ましてしまったり、日傘を差して散歩していた時のことは、何だか遠い昔のことだ。
稚内の今(夜の夜中)は、おそらく15~16℃位だろうか。牧師館から教会に忘れ物を取りに行くと、涼しいを通り超えて、風があると寒いなと思う。
ホント、各地の親しい仲間たちや先輩方。ドーモ、スイマセン。札幌の親しい牧師からの電話でも「暑いですか」の声に、きのうは「涼しいですよ」と答えてしまった。
そう、数日前に誰かと話をしたなぁ。「稚内、避暑地の季候ですね」と言われて、全くだと思ったもの。ここはヨーロッパの北欧とか東欧におそらく近い季候なのだ。
全国のNewsを聞いていると、各地の猛暑は半端ではないと連日伝えている。それなのに、こちらの最高気温は24℃かそこら。本当に稚内の一般家庭にクーラーは要らない。唯一、大きなスーパー等は別の話であるが・・・。
ただし、稚内で生まれ育っている方たちにとっては、この気温でも立派な夏なのだ。暑い暑い、という声が聞こえて来る。これが25℃を超えようものならば大変なことになる。幼稚園や保育園の僕らと同年代の先生方は目が虚ろ、というのもオーバーな話ではない。私はと言えばさすがにそんなことにはならないけれど。
でもね、秋の訪れが早すぎて、ガックリくるのも本当のことなのだよなぁ。だから、“おあいこ・相子”なのではと思う。
昨日の朝は、教会の利尻昆布バザーに直結している、“利尻昆布漁”の旗が稚内の浜辺でようやくあがった。そう、あれこそ、稚内の夏本番の到来を告げる本間ものの徴なのだな、とわかって来た。
去年は、北門神社際が夏の到来を告げていると思ったけれど、違う違う。こっちこそ本当の夏の始まりだ。稚内がまたチョビット身についたかしらん。
そういえば、昨晩、一昨日と我が家の食卓にスイカが出てきた。今食べておかないと、食べそこなってしまう。
出来たら、季節はしばらくゆっくりと進んでくれないかしら。でも見てしまったのだ。おととい、稚内公園の教会墓地を尋ねた帰り道、ふらりと尋ねたカトリック稚内教会のお庭に、アジサイの蕾があったことを。
そう、稚内の紫陽花はコスモスと一緒に咲き出すのですねぇ。それでも去年よりは遅れているかな。
秋風さーん、頼むからまだ吹かないでね。でも、漁師さんの次の漁は“秋鮭”なんですなぁ。その準備の知らせに耳栓は不可能というわけです。
よろしかったら、今からでも稚内へ避暑に来てみませんか?
羽田から飛べば直行便は1時間半程で稚内空港に着陸であります。しかも、そこから我が家まで車で確実に20分以内に到着。そんな空港、こことか徳之島あたりにしかありません。はい。
「みんなぁ、待っちょるけぇーなぁ」(by 大分弁)end